2017年6月15日

春→夏への移り変わり~梅雨~

6月のお天気といえば、多くの人が思い浮かべるのが「梅雨」です。

「雨が続いて嫌だな~」「洗濯物が干せなくて困る」と思う方も多いですよね?

テイコクでも現場作業に行く人たちは常にお天気の事を気にしていると思います。

私、実は気象予報士の資格を持っているのですが、天気図とレーダー等のデータを眺めながら趣味の一環で天気を予想するのを楽しみにしております(難易度は高めですが…)

その梅雨について簡単に解説したいと思います。

なぜ梅雨の時期があるのでしょうか?

その原因は日本列島付近に発生する梅雨前線です。

前線とは、暖かい空気と冷たい空気がぶつかって、上昇気流が発生し、雲が帯状に発生しているところです。

この時期、北からの冷たく乾燥した空気(図1内青矢印)と、南からの暖かく湿った空気(図1内赤矢印)が日本列島付近でぶつかり、前線(梅雨前線)が発生します。また、両者の空気の力が拮抗しているために前線は停滞し、雨が降り続きます。

梅雨の後期になると、南からの暖かい空気の力が強まり、梅雨前線を押し上げていきます。

やがて、前線は消滅していき、梅雨明けとなり、夏本番の暑さがやってきます。

梅雨の後期に大雨が多いのも、暖かく湿った空気が大量に入ってくるのが原因です。

では、梅雨入り梅雨明けはいつになるのでしょうか?東海地方のデータを紹介します。 [3]

 梅雨入り平年・・・6月8日頃(参考:2016年…6月4日頃)

 梅雨明け平年・・・7月21日頃(参考:2016年…7月28日頃)

過去はどうだったのでしょうか?(1951年以降)

 梅雨入り最速…5月4日頃(1963年)

 梅雨入り最遅…6月28日頃(1951年)

 梅雨明け最速…6月22日頃(1963年)


※2017年の梅雨入り(速報値)は6月7日頃でした。


実は、梅雨入り、梅雨明けが確定するのは梅雨の季節が過ぎてからになります。春から夏にかけての天候経過の分析を行い、発表しています。

梅雨入り、梅雨明けのニュースが流れますが、よく見てみると、「梅雨入りしたとみられる」という表現を使用しています。

これは上で述べたとおり、暫定的な発表であることと、これから雨の時期に入るので雨に警戒を呼び掛けるという2つの意味が含まれています。

また、変化があいまいな場合は梅雨入り、梅雨明けなしという発表の事もあります。

今年の梅雨は雨量が多くなると予想されています。大きな災害が発生しないことを祈るばかりです。

図3のような、あじさいも見頃の時期でもあります。

雨で気分の落ち込みやすい季節ですが、お天気に注目したり、普段目を向けないところへ着目すると、新たな発見で楽しく過ごせると思いますよ!

そして今年も趣味の範囲内ですが、予想していきたいと思います!興味があれば私に聞いてみてください。

機会があれば他の話題についても紹介していきたいと思ってます。

♪止まない雨なんかない、光を信じて~

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