2017年4月16日

野山を散歩するとき

今年は特に気候が不安定ですが、ここ数日だんだんと気温も上がり、陽光が強く差すようになってきました。少しずつ、動植物や昆虫が姿を現し始めましたね。

地元の田圃道を通り過ぎると、土筆を採りながら歩いているお年寄りなどもちらほらと見られ、春の訪れを強く感じられます。

ところで、エキノコックスをご存じでしょうか。日本国内では北海道本島と北方領土にのみ生息する動物である、主にキタキツネを宿主(寄生虫は動物と動物の間を移動します。本コラムでは割愛しますが、ご興味のある方はこちらへ。)とする寄生虫です。誤ってヒトが口から飲み込んでしまうと、大変長い時間を経て死に至らしめる、恐ろしい種類です。

“北海道の人は、野生のキツネに絶対触らない”ということはよく耳にしますが、その理由の重要な一つがこのエキノコックスに感染することを避けるためだそうです。

本来は高緯度の北半球にしか分布せず、野ネズミとキツネの間を移動し、繁殖するとされるエキノコックスですが、なんと近年お隣の愛知県で発見されています。

保持していたのは野犬とのことで、昨今遭遇することこそ珍しいものの、糞便が野山に落ちていれば人間が触ってしまうことは不思議でもなんでもありません。

寒い地域ではないから岐阜には居ないと思わず、山菜や野菜等を念入りに洗う・特に飼い犬を連れて野山や川に出かけた際はよく手を洗うこと などに注意しましょう。

計測ソリューション本部 測量部

里見 彩名

TOP