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6月 猛暑日から一転 梅雨入り


6月 猛暑日から一転 梅雨入り

  岐阜市では5月28日から30℃を越す真夏日が続き、6月1日には35.3℃を観測し、今年初めての猛暑日となりました。この日の岐阜県内各地は猛暑に見舞われ、揖斐川町で全国最高気温の36.3℃を観測したのをはじめ、6地点で全国10位以内の気温になりました。

 岐阜県内では、観測を開始以来 現在まで5月中に猛暑日を観測したことはありません。また、6月の最高気温は ほとんどが下旬に観測されています。しかし、今年は6月になると同時に35℃を越え、最も早い猛暑日になりました。

6月1日の県内の最高気温
  気温 全国順位 過去の6月1位(日付) 備 考
揖斐川町 36.3℃ 1位 36.4℃(6/29)  
多治見市 36.2℃ 3位 37.0℃(6/29)  
美濃市 36.0℃ 4位 36.8℃(6/29)  
郡上市八幡 35.9℃ 6位 35.5℃(6/30) 1位を更新
美濃加茂市 35.8℃ 7位 36.1℃(6/13)  

  この原因は、大陸からの移動性高気圧に覆われ晴天が続き、強い日射により気温が上昇したこと。さらには、日本付近に南から暖気が流入するとともに、中国大陸からも暖気が流れ込み猛暑になりました。(北京で、5月29日に40℃以上を観測)

 その後一転して、6月4日には東海地方が梅雨入りしました。なお、平年値は6月8日とほぼ平年並みでした。

〈 地 上 天 気 図 〉
5月31日
翌日に県下各地で猛暑日 
6月4日
東海地方が梅雨入り



  東海地方の梅雨入りのパターンは、5月31日の天気図の沖縄の南にある梅雨前線(停滞前線)が次第に北上して、本州南岸付近まで達すると梅雨入りする例が多く見られます。

 6月4日の天気図を見ると梅雨前線は沖縄の南にあるものの、本州南岸付近には見られません。しかし、気象庁では大陸から進んだ低気圧が西日本をゆっくりと進み、曇や雨の天気が続くことが予想されたため、6月2日~6日の間に九州から東北地方までの梅雨入りが相次いで発表されました。梅雨入り直後には、高知県の四万十市で日雨量500㎜以上を観測したのをはじめ、宮崎県、三重県、さらには関東南部でも6月の日雨量の記録を更新する大雨になりました。 
 

さて、今年の梅雨はどうなるでしょうか。

  気象庁発表の6月中旬からの1ヶ月予報では、気温、降水量、日照時間とも平年並みと予想されています。大雨による災害がないことを祈るところです。  

 


 

初夏でも秋? 麦秋

 先日、海津市で昔この時期に良く見られた風景「麦秋」に出会いました。
 麦秋とは、麦の穂が実り収穫期を迎えた風景が、秋の稲の収穫期と似ていることから用いられ、初夏の季語となっています。

 岐阜県内では約3300haで麦が栽培されており、県南部の平坦地域では小麦、中山間地域では大麦が栽培されています。乾燥した気候を好む麦は、梅雨に入るまでに収穫作業が始まります。
   ちょうど6月の初旬は、短い「麦秋」の風景が楽しめます。



実りの麦秋
(撮影:6月1日 海津市海津町)


【一口コラム】
梅雨ってなに?
  気象庁では、「晩春から夏にかけて雨や曇りの日が多く現れる現象、またはその期間」と定義しています。また、今までの天候経過と1週間先までの見通しをもとに、梅雨入り・梅雨明けを発表しています。なお、後日、実際の天候経過を考慮した検討を行い、その結果が変更となる場合があります。