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3月いよいよ春本番


2月の岐阜市は2週続けて積雪 ~南岸低気圧が原因~

  2月8日、14日は 濃尾地方をはじめ太平洋沿岸では、本州南岸を通過した低気圧(南岸低気圧)により 2週連続の積雪となりました。岐阜市では、今冬初めての積雪を観測し、8日は 4cm、14日には 8cmの積雪となりました。

 2月14日の岐阜市は、低気圧の接近に伴い 6時頃から雪が降り始め、その後15時頃に雨に変わりました。15時の気温は 1.5℃と低かったものの 上空に南からの暖気が入ったためと思われます。
 
 一方、高山市では 終日氷点下の気温が続き、さらに16日にかけて冬型の気圧配置になったため、14日の降り始めから16日までに 61cmの降雪があり、積雪は最大71cmになりました。

  なお、関東甲信地方では 記録的な大雪を観測し、各地で大きな被害が発生しました。
特に甲府市では、今までの最大積雪49cmを大きく上回る、27時間で112cmの積雪があり、記録を更新しました。



天気図  2月14日12時
気象庁Webサイトより
 

 

3月いよいよ春本番 ~梅から桜へ~

  3月6日は啓蟄。啓蟄とは「冬眠していた虫が穴から出てくる頃」の意味です。昆虫が活発に動き始める気温は、平均気温が おおむね10℃以上といわれています。

  岐阜市の啓蟄の頃(3月上旬)の平均気温は 7℃、最高気温は 12℃と昆虫が活発に活動するには やや低いようですが、春分を過ぎた3月下旬になると 平均気温が 10℃、最高気温も 15℃を越え、昆虫には最適な季候になってきます。

  気象庁では、生物季節観測を行っており、その中で もんしろちょうを初めて見た日(初見日)を観測していますが、岐阜市での平年は 3月21日です。
  このように、岐阜市での啓蟄は、3月下旬頃のようです。

  3月21日は、春分。春分の日は 秋分の日と同様に昼と夜の長さが同じ、また太陽の南中高度は両日とも同じです。しかし、岐阜市の日平均気温を比べてみると、春分の日が 9.5℃、秋分の日が 23℃と大きく違います。

   これは、春分の日までは 昼の時間が短く、太陽高度も低く 太陽から吸収するエネルギー量が少ないためです。しかし、春分の日以降は 昼の時間が長くなり、太陽高度の高くなることから、気温は 10℃を越えて どんどん暖かくなってきます。   

  また、降雪や結氷の最終日の平年値を調べてみると、岐阜市の終雪日(一番最後に雪が降る日)は 3月16日、最終の結氷は 3月25日でした。お彼岸の頃を最後に、降雪や結氷は なくなるようです。

  まさに「暑さ寒さも彼岸まで」の諺どおりです。



岐阜市長良公園の白梅
(撮影日:3月9日)

  我が家の近くにある岐阜市の長良公園の梅は、上の写真のように もう満開です。梅の名所の岐阜市の梅林公園や、安八町の百梅園でも満開を迎え、梅祭りが開催されています。梅が終わるとすぐ、桜の花のたよりが聞かれます。

  名古屋地方気象台の発表では、東海地方の3月中旬以降の気温は「平年並み もしくは高い」と予想されていますが、ある気象予報会社は「今年の桜の開花予想は、平年並み」と予想しています。
 
  岐阜市の桜の開花の平年値は 3月26日、今年はいつになるでしょうか。桜の開花が待ち遠しいものです。

  「がんさんのお天気コラム」も、この3月号で早1年が過ぎ 2年目に入ります。来月からも、よりおもしろい話題をお届けしたいと思っております。