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11月7日は立冬、22日は小雪   -冬はすぐそこに-

  11月7日は立冬、暦の上では、もう冬。
  岐阜市の11月の日平均気温は、1日の14.9℃が、30日には10℃を下回る9.4℃になります。
また、最低気温は10.3℃から5.0℃に下がり、まもなく冬がやってきます。
   11月22日は小雪、「平地でも雪が舞い始める頃」の意味です。小雪の頃に県内で雪が降り始めるのは、山間部が中心で平野部ではまだまだです。岐阜市の初雪の平年値は12月24日。しかし、1970年11月30日には28cmの積雪を観測したこともあり、油断はできません。

  10月から11月は、日本付近を低気圧と高気圧が規則正しく交互に通過することが多く、天気が周期的に変わります。低気圧が通過するときは冷たい雨が降り、通過後には西高東低の冬型の気圧配置になります。冬型の気圧配置になると気温は下がり、山間部ではしぐれ、平野部では晴天になり、木枯らし(北西に季節風)が吹きます。冬から春にかけての三寒四温ならぬ三暖四寒になり、やがて本格的な冬を迎えます。

  ちょうどこの時期に「木枯らし1号」のニュースを耳にします。 「木枯らし1号」は、東京地方と近畿地方に限り発表され、近畿地方の場合は「①霜降(10月23日頃)から冬至(12月22日頃)までに、②西高東低の冬型の気圧配置で、③北寄りの風が吹き最大風速が概ね8m/s以上を観測」の、三つの基準を満たした時に発表されます。今年は、11月4日に近畿地方で昨年より6日遅い発表がありました。 このニュースを聞くと、いよいよ冬がやってくることを実感します。

11月4日
11月4日の天気図】
(西高東低の冬型、近畿地方で木枯らし1号)
気象庁Webサイトより
 

紅葉前線が山から里へ

  10月中旬から始まった飛騨地方山間部の紅葉は、すでに見ごろを過ぎ、紅葉前線は今月下旬までに美濃地方の平野まで降りてきます。その速度は、1日に標高で50mほど下がってくるとも言われています。
  紅(黄)葉の名所として、県内には美濃市大矢田や恵那峡をはじめ「飛騨・美濃紅葉33選」が選定され、岐阜県観光協会のHPで各地の紅(黄)葉情報が掲載されています。また、身近なところにもきれいな紅葉が見られ、去りゆく秋を楽しんではいかがでしょうか。

  なお、気象庁の生物季節観測情報によると、岐阜市のいちょうや、かえでの紅葉の平年値は、いちょうの黄葉が11月25日、かえでが11月29日です。11月下旬に向け紅葉が進み、一日一日と冬の景色に変わっていきます。


昨年の紅葉
昨年の紅葉(美濃市大矢田)
*写真提供:(社)岐阜県観光連盟

  この時期には、春のようにぽかぽかと暖かい日があり、これを「小春日和」といいます。
小春日和は初春の暖かい日のことではなく、11月から12月初めの頃の、春のような暖かい日のことを指します。しかし、暖房の恋しくなる時期でもあります。

  一般的に暖房を入れる時期は、平均気温が10℃を下回り、最低気温が5~6℃になる頃と言われ、岐阜市では冒頭に書いたように11月末の気温が該当します。この頃から3月末まで暖房が離せません。

  11月から1月までの東海地方の3カ月予報では、気温は平年並みか、やや低めのようです。天気は、平野部では平年に比べ晴れの日が多く、山間部では平年に比べ、曇りや雨、雪の日が多いと予想されています。
  さて、今年の冬はどんな冬になるのでしょうか?