2017年10月4日

オーロラの話

暑い夏が終わって、朝晩が冷え込むようになってきました。すっかり秋です。

秋といったらスポーツの秋ということで、いつも山ばかり登っている私ですが、今回オーロラのお話をさせていただきます。

これは私が大学4年生の9月に、カナダのイエローナイフで撮影した写真です。

9月にオーロラ!?と思われる方もいらっしゃるかと思いますが、実はオーロラが1年中見られる場所があるんです。

■オーロラが見られる場所

地球には、北極・南極付近に「オーロラベルト」というオーロラが発生しやすい地域があり、白夜の時期以外は1年中見ることが出来ると言われています。

有名な都市として、カナダのイエローナイフやホワイトホース、アラスカのフェアバンクス、北欧のノルウェー、フィンランド、そしてアイスランド等が挙げられます。

オーロラベルト
提供 ヤムナスカマウンテンツアーズ http://www.auroranavi.com

では、なぜこの地域ではオーロラが発生しやすいのでしょうか。それはオーロラが発生する原理と関係があります。

■オーロラ発生の原理

オーロラは、太陽風に含まれるプラズマ粒子が地球の大気中の酸素原子や窒素分子と衝突した際、これらの原子・分子が発光して起こる現象です。

地球には、磁気圏という磁場の壁があり、放射線等の宇宙からの粒子を防いでくれていますが、太陽エネルギーは膨大なため、太陽風に含まれる一部の粒子が時に磁場をかいくぐって、地球の夜側の磁気圏へ侵入することがあります。

これらの粒子は、地球の磁力線に導かれるように地球の極地へと運ばれ、大気中の原子・分子と衝突しオーロラが生まれるのです。

オーロラ発生の仕組み
提供 ヤムナスカマウンテンツアーズ http://www.auroranavi.com

■オーロラを見るには

オーロラを観測するには、周囲が暗く晴れていることが条件となります。よって気候に左右されることになりますが、イエローナイフやホワイトホースでは、3日滞在すれば1日は見ることが出来ると言われています。

また、夜中の観賞ということで寒さ対策が必要です。イエローナイフを例に挙げると、12月~2月はマイナス40℃の真夜中にオーロラを見ることになりますが、8月~9月だと日本の冬と同じくらいの寒さなので、比較的観賞しやすいといえるでしょう。

実際はもっと色味は少ないですが、光のカーテンが濃淡を変えながら、ゆらゆらと波うつ様子は、とても幻想的でした・・・。

皆様、是非一度見に行ってはいかがでしょうか。

環境ソリューション本部 防災技術部

山本 鮎子

参考 : 天空の神秘オーロラ http://auroranavi.com (ヤムナスカマウンテンツアーズ)

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